歴史から紐解く!結婚指輪と婚約指輪の違いとは?
分かっているようで意外と分かっていない結婚指輪と婚約指輪
分かっているようで意外と分からないのが、結婚指輪と婚約指輪の違いでしょう。プロポーズの時に渡すのが婚約指輪で、結婚した後に使うのが結婚指輪。なんとなく区別はついていることでしょう。
ではなぜ、プロポーズの際には婚約指輪を手渡すのでしょうか。結婚後に結婚指輪を贈る理由は何でしょうか。考えてみます。
プロポーズの際に婚約指輪が贈られるようになったのは?
プロポーズの際に婚約指輪が贈られるようになったのは、永遠を証明するためです。婚約指輪の風習が始まったとされるのは、古代ローマ時代の頃。当時は個人ではなく「家」同士の繋がりで、結婚をしていました。一度夫側の家に入ると、妻側は一生涯「夫の家」の者になります。夫の家の者であると証明するために贈られたのが、鉄の指輪でした。現代の感覚で捉えると、あり得ない話と言えるでしょう。中世に入りようやく、結婚は個人間のものと認められるようになりました。当時における婚約指輪は、夫としての責任を果たすために贈られるようになったのです。
結婚をして2人生涯共に過ごすということは、大きな責任が伴います。婚約指輪の形は時代により様変わりしましたが、愛する人と共にする思いに関しては共通しています。
結婚の際に結婚指輪が贈られるようになったのは?
結婚後に結婚指輪を贈る理由は、神様の前で永遠を誓った証になるからです。結婚指輪が始まったのは、9世紀頃。宗教の力が大きくなり「神様の前で永遠の愛を誓うこと」が、国単位で定められるようになりました。神様の前で永遠の愛を誓った証明として贈られたのが、結婚指輪です。
結婚指輪の形は「環」になっており、永遠に途切れることなく続いています。「永遠」は神様へ誓った絶対的な約束。破られることがないよう、結婚指輪の形が整えられてきたのです。
絶対的な証
結婚指輪も婚約指輪も、絶対的な誓いの証に変わりはありません。繰り返すようですが、結婚には大きな責任が伴います。
婚約指輪は相手との結婚の約束を果たした証。結婚指輪は、神様の前で永遠を誓った証。そして、大切な人を守るための証でもあるのです。